第179話<兄を想い弟を想い>
①無一郎、有一郎(幻)と会話→有一郎「無一郎だけは死なないで欲しかった」
②実弥、玄弥と会話→玄弥、兄に感謝の意を伝え消滅
③悲鳴嶼、実弥に「無惨を倒すまで終わりではない」
【主な登場人物】
・悲鳴嶼
・実弥
・無一郎
・玄弥
・有一郎(幻)
【詳細・感想】
黒死牟を倒してもなお攻撃の手を緩めない実弥さんに対し、悲鳴嶼さんが既に戦いは終わっていると制止します。実弥さんは意識を失ってもなお動き続けていたのでした。。
意識を失ってなおとは…執念を感じますね。。
無一郎さんと玄弥に対し、お前たちのお陰で勝てたと感謝する悲鳴嶼さん。本当にその通りだと思います。それぞれがそれぞれの死力を尽くし、連携出来たからこそ倒せた相手でした。
目を見開いたままの無一郎さんの目をそっと閉じてあげると…無一郎さんは兄の有一郎(幻)と対面します。
兄は泣きながらこっちに来るなと追い返そうとします。こんなところで死んだら無駄死にだし何の為に生まれたのか分からないと言います。自身も若くして亡くなっていた兄でしたが、無一郎さんもまだ14歳という若さですので、まだ来るなという気持ちなのでしょう。
しかし無一郎さんは
・自身は幸せになる為に生まれてきた
・今まで辛いこともあったけれど、幸せだと思う瞬間が数え切れない程あった
・何からも逃げずに目を逸らさなかった
・仲間の為に命をかけたことを後悔していない
と伝え、他の誰でもなく兄さんだけにはこの想いを分かって欲しいと伝えます。
有一郎はそれを分かった上で、それでも無一郎だけには死んで欲しくなかったと抱き着きます。もう、涙、涙の展開です。。兄の気持ちも弟の気持ちも痛い程伝わって来ます。。
場面は戻り、実弥が意識を取り戻します。目の前で崩れゆく弟玄弥の姿に発狂する実弥さん。。つ、辛すぎます。。
玄弥は消滅しながらも兄への言葉を綴ります。
・兄さんを責めた事を謝罪
・迷惑をかけた事を謝罪
・守ってくれて感謝
・自分も兄を守りたかった
・辛い思いを沢山した兄は幸せになって欲しい
・死なないで欲しい
・兄はこの世で一番優しい人
→実弥、絶叫&号泣。もう、こんなにも悲しい別れがあるでしょうか。。無情にも目の前で、自分の腕の中で、弟は完全消滅してしまいます。
泣き叫ぶ実弥さんに対し、悲鳴嶼さんが語り掛けます。
行かねばならぬ、顔を上げろ、無惨を倒すまで終わりではない…と。
残された時間はありませんからね。非情に聞こえるかも知れませんが、まだ戦いは続きます。
いよいよ残すはラスボス無惨のみとなりました。哀しみを乗り越え、何としても倒して欲しいですね!
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